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( ^ω^)がFFの主人公になったようです
1 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:33:22.48 ID:pfGV1nj50
代理

2 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:34:29.56 ID:wDgqJHDjO
3getだったらみんなしあわせ

3 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:34:56.29 ID:2LFYiril0
死ね

4 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:38:19.93 ID:eEVxmA1W0
>>1サンクス!では貼っていきます

5 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:38:32.33 ID:+I2lllns0
なれないようです

6 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:40:10.69 ID:eEVxmA1W0
昨日はすいませんでした。十話の続きから貼っていきます

まとめサイト
ttp://boonsoldier.web.fc2.com/index.html

避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/6178/



7 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:41:50.96 ID:eEVxmA1W0
昨日どこまでやったか忘れたwwww
キリのいい場所から貼っていきます

8 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:44:06.65 ID:eEVxmA1W0

        ___  o
       ( ;;;;;_;;;;; )/'''
     丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
    /~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
   ,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
  ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
  l;;;;;;;;;'   ~''''''''''~    ';;;;;;;;l
  .l;;;;;;;;;;            ;;;;;;;l
  l;;;;;;;;;;'            .;;;;;;l
  k;;;;;;;'  ''''''     ''''''''   ;;;;;l
 ヘ ヽ;;  (●),   、(●)、.::;; ノ
   ∧.   ,,ノ(、_, )ヽ、,,   l 
  / キ   `-=ニ=- '   /ヽ、
 ./   ヽ 、  `ニニ´  /   ヽ
 /    ヽヽ、_ ___ /      |
       `\\//       
マト「いいかいツン。魔法使いってのはね、常に冷静じゃなきゃいけないんだ」

9 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:44:51.99 ID:eEVxmA1W0
ξ゚听)ξ「突然どうしたの?おばあちゃん」
マト「魔法使いは戦士と違って、闘いに参加できる回数に限りがある。見境なくただ魔法を連発していても勝利なんて掴めっこない」
ξ゚听)ξ「……」
マト「皆がカッカとしている中でも、常に後ろで冷静な目で周りを見渡し、ここぞというときに魔法を使う。それこそが一流の魔法使いってもんさ。わかったかい?」
ξ゚听)ξ「それ何かの漫画で読んだ気がするんだけど…。確かダイの大…」
マト「さ、ご飯にしようかね。ツンや、手伝っておくれ」






10 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:45:43.04 ID:eEVxmA1W0
ξ゚听)ξ(常に冷静に…か)
TNOK「おい!聞いてるのかコノヤロウ!」
ξ゚听)ξ(この状況を突破する方法は必ずある…何か)
TNOK「……」
ξ゚听)ξ(今からじゃろくな魔法を練れやしない。ならば弱い魔法でどうにか突破する方法を…)
TNOK「舐めやがって…」
ξ゚听)ξ(そうだわ!もしかしたら…)
TNOK「まあいい」
ξ゚听)ξ(リスクが高いけど、やらないよりはマシね……頼むわ)


11 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:46:32.08 ID:eEVxmA1W0
TNOK「死ね!!」
TNOKが引き金を引こうとしたその時。

    (・ω・` ) 
      (⊃⌒*⌒⊂)
        )   )   
       (   )
        \/

(´・ω・`)「呼んだ?」
TNOK「うおっ…!?」(汚い穴だなぁ…)
何もない空間からショボが突如現れ、TNOKの目を塞いだ。


12 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:48:00.14 ID:eEVxmA1W0
ξ゚听)ξ「今だわ!サンダー!」
すかさず魔法を唱えるツン。手にした杖から雷がほとばしる。
TNOK「ぐわおおおおおおおお!!イグッ!イグッ!イグッ!アッー!アッー!アッーアッーァッ-…」

雷はTNOKの体を何度も貫いた。彼は何度か唸り声をあげた後に、そのまま白目を剥いて気絶してしまった。

(´・ω・`)「卑怯とは言うまいね」
ショボの『心を読みとることができる能力』。
それに薄々気が付いていたツンは、心の中でショボを呼びかけ、作戦を伝えていたのだった。
ツンの賭けは成功だった。


13 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:48:00.31 ID:wDgqJHDjO
コイツァーwktk

14 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:48:52.88 ID:eEVxmA1W0
ξ;゚ー゚)ξ「ふぅ、なんとかなったわ。ありがとショボ」
川´///ω///`)「べ、別にあんたのためにやったんじゃないんだからね!!」
ξ゚听)ξ「ちょwwwwwwwそれ私の専売特許wwwwwwwww」





(´・ω・`)「あぁ、すまない。この作戦はこれが最初で最後だ」
ξ゚听)ξ「えぇどうして?」
(´・ω・`)「どんな敵でも簡単に倒せちゃうからよ。太陽拳+気円斬なみの反則技じゃない」
ξ゚听)ξ「それもそうだけど…勿体ないわね」


15 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:51:23.02 ID:eEVxmA1W0
(;^ω^)「灯油…灯油…ガソリン…ガリクソン…清原…」

海賊達をどうにか倒し終え、夢遊病患者のようにふらふらと歩くブーン。口元からは何やらぶつぶつと独り言が聞こえる。
それに気付いたツンは驚き、慌てて声をかけた。
ξ;゚听)ξ「ちょ、ブーン!!どうしちゃったのよ!?」
(;^ω^)「灯油だお!ゾンビは燃やさなきゃまた起き上がってくるお!汚物は消毒だお!」
ξ;゚听)ξ「ゾンビ?何言ってるの。そんなのどこにもいないわよ!」
(;^ω^)「ひいいいいいいいい!クリムゾン怖いお!赤くなって追いかけてくるお!媚薬使いのクリムゾンとは関係ないおおおおお!!」
ξ;゚听)ξ「……」
(´・ω・`)「駄目だ。この目は完全にイっちゃってる目でごわす」
(;^ω^)「いやあああ来ないでええええええ!!!!」
ξ゚听)ξ「仕方ないわね…。ブーン」
(;^ω^)「何だお!?僕を止めるんじゃないお!ああ!あそこにリッカーが…」

ξ゚听)ξ「サンダー」

(;゜ω゜)「あおおおおおーっ!!?」


16 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:52:27.70 ID:eEVxmA1W0





(;^ω^)「海賊と闘った時の記憶がぜんぜんないお…」
ξ゚听)ξ「まったく…どうしちゃったのよ。クリムゾンがどうとか言ってたわよ」
(;^ω^)「クリムゾン…?全然わかんないお…」
ξ゚听)ξ「ふぅん…」
(;^ω^)「クリムゾンと言えば、GCのバイオでクリムゾン化したゾンビが倒せなくて、何度も何度もゲームオーバーになってトラウマになって、挙げ句の果てには夢の中にまで出てくるようになったことがあるけど…それとは関係ないだろうし…」
ξ゚听)ξ(なるほどね)
( ^ω^)「はっ。そ、そういえばTNOKはどうなったお!?」
ξ゚ー゚)ξ「何とか倒したわ。ショボの助力があってのことだけどね」
( ^ω^)「凄いお!!さすがツンだお!!」
ξ///)ξ「べ、別にあんたに誉められても嬉しくないんだからね!!」
(;^ω^)「……」

(´・ω・`)(やっぱり本場は違うなぁ)


17 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:56:44.07 ID:eEVxmA1W0
( ^ω^)「さ、いよいよ中に突入といきたいところだけど…」
ブーンは仲間一人一人を見た。

ドクオは未だに目を覚まさない。
ジョルジュは体中にTNOKの攻撃を受け、重傷。
モツ煮は海賊にリンチされ、重傷。
ツンは軽傷だが、無理をできる体ではない。

――全員が、何らかの傷を負っている。まともに闘えるのはブーンだけ。ショボ?何それ。おいしいの?
(´・ω・`)「おいしいよ」
(;^ω^)「う…。とにかく、みんなはもう休んでてお。ここからは僕一人に任せて欲しいお」
ξ゚听)ξ「私ならまだ大丈夫よ」
( ^ω^)「駄目だお。軽い怪我とは言っても無理は禁物だお。ツンにはここで休んでるお」
ξ゚听)ξ「でも…」
( ^ω^)「いいからここにいるお」
ブーンは少し強く言うと、ツンは黙り込んでしまった。
勿論、ツンの体を気遣ってのことなのだが

(;^ω^)(僕が主役なのに全然目立ってないお…)

何よりもその思いが強かったからであった。


18 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:58:14.49 ID:eEVxmA1W0

門番兵B(動き出したな…。なんてこった…こっちに向かってきてやがる…)

再び場面は変わり、プラボカ正面門。

双眼鏡を覗くBの額に汗が光る。
門番兵B「やっぱり奴らの目的はこの町なのか…?」

???「B」

門番兵B「…!」
自らの名を呼ぶ声に、Bは振り向いた。


19 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/02(佐賀県教育委員会) 23:59:44.01 ID:eEVxmA1W0
            _ .- ──── -、..__                    
          _ ─´            `\                
        /´                `ヽ、               
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     |´      ,-  ̄   ̄|            |             
     |´       ヽ、 ・  ..ノ    .,─ ̄ \    .|     
    .|         ──.'´ /. / .__...--ヽ    |         
    |   -´ ̄` -_ \   / / /ヽ、      |  ,-─ヽ,      
      |  |  --_`ヽ、     / /   |      |/./ヘ |     
     .| レ´ ,.- `ヽ、ヽ、) (/ /・   .|      .| /|  | .|  
   ,- ._|   .ヽ、    ・ .、.|ヾ `'´ヽ_,.--- ̄___   .| |, 、ヽ  |       
   |   .ヽ、  \  ___| .,  ヽ_-  ̄ ̄ ̄ ̄   .| 丶 .|   |    
   .| ´`ヽ,.`、    ̄_-- ヽ   ̄         .| ,L__ノ   /       
   |  .´ |.ヽ --─ ̄   / .|_     - 、      .|    /
    |   /∧ ヽ     ,     ,.-- ̄ヽ、       |   イ´
    .ヽ、 ´ `ヽ.|      / ̄´_--─' .|      | `'´ |、_,--- 、
     `ヽ、  .|     | ̄ ̄  .,.- ─|       |     .|     ̄ ̄─
        `ヽ- .|     `、 / ̄'´   |     /     .|
           \    ヽ_, --─ '    /ソ|     `─---
             |\     , ─-   /  .|
           , -| ` ヽ 、      /     |
         -'´  |     `ヽ---─´      |  |
       ,-´  , '´  ヽ             |   |

「大変なことになったみたいだな」

20 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:00:51.71 ID:UhWLST+D0
      ◯
    / ̄ ̄ ̄ ̄\
    /______ヽ
  /     \   / |
(∂|     (●) (●) |
 ヽ|     ""   "" |
   |   ●  ___ ●|  
   \    /__/ / 
   /ヽ       /\ 

「僕たちも手伝ってやる。けけけ」


21 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:02:19.24 ID:UhWLST+D0
Bは顔をほころばせた。
門番兵B「おお!テンシンハンにチャオズ!来てくれたのか」
テン「違う!俺達の名は“テンツメシ”に“ギョウザ”だ!何度同じ間違いをすれば気が済むんだ!」
門番兵B「ああ、すまんすまん」
テン「全く…。読者が俺のことをどこかのヘタレと勘違いしたらどうするつもりだったんだ」

門番兵B「そんなことよりもあれを見てくれ」
Bは正面の草原を指差し、天津飯と名乗った三つ目の男に双眼鏡を差し出した。
が、天津飯はそれを手で制した。
テン「いや、俺は必要ない。視力は3.0あるからな。それは餃子にでも渡してくれ」
餃子「流石天さん!3つ目は伊達じゃないね!」
B「……」

…お前本当に人間か?とか、それ遠視じゃね?とか思いつつもそれを飲み込み、Bは餃子に双眼鏡を手渡した。


22 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:03:19.86 ID:UhWLST+D0
テン「…凄い数だな」
天津飯は眉間にシワを寄せながら呟いた。
餃子「僕たち3人でどうにかなる数じゃないね…」
餃子の顔にも緊張が浮かぶ。
Bはその緊張をほぐすように明るく言った。
門番兵B「ああ…だけど手はある。今日、光の戦士が仲間を連れてこの町に訪れたんだ」
テン「何だと?あの伝説の?」
門番兵B「ああ。彼らの力を借りられれば…」
テン「で、その戦士様はどこに?」
門番兵B「わからん。今Aが探してる」
テン「そうか…。しかし奇妙な偶然だな…」

門番兵B「あながち偶然じゃないかもな」

Bはタバコに火をつけた。


23 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:04:04.48 ID:UhWLST+D0




( ^ω^)「……」
両開きの扉をゆっくりと開くブーン。扉の先は宿屋の玄関ホール。
???「やはり来たか…。待っていたよ」

そこに、男はいた。

???「よくぞ我が右腕のTNOKとヤムを打ち倒した」
(;^ω^)「なっ、何いいいいいい」


24 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:06:20.36 ID:UhWLST+D0
……ブーンはアズマやジョルジュから聞いた話を元に、海賊団の頭である『斎藤』という男の人物像を膨らませていた。

例えば、30代ほどにも関わらず、威厳を感じさせるオーラの溢れた男。
あるいは、老若男女関わらず魅了させる高倉健のような年配の渋い男。
あるいは、ヤムやTNOKをねじ伏せるほどの力が自慢のガチムチ野郎、等々

だが、目の前にいる男は、そのいずれも当てはまらなかった。
いや、『男』と呼ぶのでさえ違和感を感じる。



25 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:07:00.02 ID:UhWLST+D0
ここまで引っ張ったが、もう既に正体はバレていることだろう。だがあえて続ける。

         ∧ ∧
       ヽ(・∀ ・)ノ 
       (( ノ(  )ヽ ))
         <  >



目の前にいるこの男は、10代半ばほどの少年なのだから。


26 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:07:59.36 ID:UhWLST+D0

ヽ(・∀ ・)ノ「君の想像通り、私が我が海賊団の団長、斎藤またんきだ…!」

( ^ω^)「…全然想像通りじゃねーわけですが」
ヽ(・∀ ・)ノ「うるせーバーカバーカ」
( ^ω^)「お前さっきまでとキャラが違うお」
ヽ(・∀ ・)ノ「読者に散々ヒントを与えてから、『あれ?またんきじゃないの?』ってちょっとでも思わせてみたかったんだよ!文句あんのかよバーカ!」
( ^ω^)「把握」

( ^ω^)(それにしても…こいつどっかで見たことある気がするお…)


27 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:10:20.75 ID:UhWLST+D0
ヽ(・∀ ・)ノ「さて、無駄話はここまでだぜ。お前は俺達を追い出すつもりらしいけどよー」
またんきは腰に刺した剣を抜いた。スラリとした細身の刀身が鈍く光る。
同時に、緊張感のなかった空気が引き締まる。
ヽ(・∀ ・)ノ「俺らにとっても追い出されたら困るんだよ!仕事がないのは死活問題だからさー!」
( ^ω^)「だからって無関係な町の人々を苦しめるのは許さないお!(特にTNOK)」
ヽ(・∀ ・)ノ「だったら死ね!」
( ^ω^)「……っ!」

ヒュン、と空気を切る音と共に一閃が走る。またんきの不意打ちともとれる攻撃。

だが、ブーンはこれをやすやすと避ける。
ヽ(・∀ ・)ノ「結構早いじゃねーか。じゃーこれならどうだ!」
( ^ω^)「……?」


28 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:13:29.41 ID:UhWLST+D0




門番兵A「ハァ…ハァ…」
Aはあてもなく走っていた。

彼は真っ先に天津飯と餃子の元を訪れ、事情を伝え、Bのいる場へ向かわせた。
そして本来ならば、この次にすべき行動は町人に一人でも多く伝えることなのだが、Aはそれをしていなかった。

それは、過度の内気な性格から。

知り合い以外とはまるで話すことのできないAにとって、知らない人間の住む家を訪ねることは勇気が必要なことだった。
ならばせめて道行く人に話しかけるべきなのだが、都合悪く、人々は海賊の横暴を恐れ家に閉じこもっており、外には人っ子一人見かけない。

Aは、一人でも外を歩く人がいれば…との思いを一心に、ひたすら走っていた。

29 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:15:07.07 ID:UhWLST+D0
門番兵A「……あっ!」
そして走り続けること5分、ついに彼は一人の男性を発見した。
門番兵A(やっと人いた…。でもどうしよう…。もし逃げられたら…もし信じてもらえなかったら…もし(ry)
Aの頭に、内気の典型である様々なマイナス思考のifが浮かび上がる。

そんなAのことなど露知らず、男性は歩を進め続ける。

門番兵A(ここで逃げたらBや天津飯が死んじゃうかも…。いや、町ごと………よし…)
Aは5分ほど男性をストーキングした後に、ついに覚悟を決めた。

門番兵A「あっ…あ…あの…」

アズマ「……はい?」





30 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:17:34.83 ID:UhWLST+D0
ヽ(;・∀ ・)ノ「はあ…はあ…ちくしょーなんで当たんねーんだよー!」

またんきの一撃が虚しく空を切る。
( ^ω^)(……)
ブーンは、先程からひたすらまたんきの攻撃を避け続けている。自分からはまるで攻めようとしない。

それは、ある考えがあったから。

( ^ω^)(こいつ…てんで大したことないお)
最初の不意打ちの剣筋を見て、ブーンはこの少年が大した剣の使い手でないことを早々に見切っていた。
( ^ω^)(とても強いって噂は、恐らくは父親の伝説から派生した嘘だお。
      体力も無いみたいだし、こいつをこのまま疲れさせてから屈服させるのが一番だお)
それが、ブーンの目算だった。


31 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:19:49.42 ID:UhWLST+D0
ヽ(;・∀ ・)ノ「く…くそぅ」
( ^ω^)「まだやるかい?」
ブーンは、以前から実際に言ってみたかった某漫画のセリフを口にした。
何とも言えぬ快感がブーンの体中を突き抜ける。
ヽ(・∀ ・)ノ「うるせーバーカ…まだまだ元気いっぱいだぜー…」

再び、またんきの一撃が空を切る。

( ^ω^)「まだやるかい?」
同じセリフを繰り返すブーン。

この後、こんなやりとりが2-3分ほど続く。


32 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:27:47.32 ID:UhWLST+D0
ブーンはカッコイい(と思っている)セリフを何度も口にすることにより自分に酔いしれ、いつの間にか本来の目的をすっかり忘れていた…

(*^ω^)「まだ(ry」(僕カッコよすwwwwwwwwwうぇwwwwwwww)
ヽ(・∀ ・)ノ「はあ…はあ…。あぁもうやめた!馬鹿らしい」
( ^ω^)「観念したかお?」

勝った。
目論見が成功し、ますます自分に酔いしれるブーン。

だが、またんきから返ってきた答えは意外なものだった。

ヽ(・∀ ・)ノ「そうじゃねーよバーカ!もう好きでもないことをするのはやめた、てことだよ!」
( ^ω^)「え?」
ヽ(・∀ ・)ノ「ヤムから『剣も使えるようになったほうがいい』って言われて最近使い始めたんだけどさー、やっぱこんなのいらねーや」


33 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:31:58.23 ID:UhWLST+D0
ヽ(∀ )ノ「俺さー」

               彡┼─
         ∧ ∧    
        (・∀ ・)ノ <実はモンクなんだよね
         ノ(  )
         <  >




34 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:33:57.04 ID:UhWLST+D0
次の瞬間、またんきの目にも留まらぬ正拳付きがブーンの腹をえぐっていた。

(;^ω^)「おぶ…」
思わず後ろによろめくブーン。
突然の一撃。すっかり有頂天になり油断していたブーンにとっては痛恨の一撃だった。
もし鎧が無かったら内臓が破裂していたかもしれない。

ヽ(・∀ ・)ノ「そりゃ!またんきっく!」
間髪を入れず、またんきの回し蹴りがブーンの右手に炸裂する。
ブーンは思わず剣を手放し、甲高い音を響かせながら地面をバウンドした。

ヽ(・∀ ・)ノ「まだやるかい?」
(;^ω^)「くっ…」


35 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:35:41.00 ID:UhWLST+D0
モンク。武具に頼らずに、自らの肉体を武器に戦い抜く、言わば格闘家。拳は岩を易々と破壊し、脚技は鋼鉄すらねじ曲げる。
更にこの職業を極めた暁には、どんな武器よりも強烈な拳を身に付けることができるらしい。

(;^ω^)「…こうなったら肉弾戦だお!」

それを知ってか知らずか、ブーンは半ばやけくそで体当たりをした。
ヽ(;・∀ ・)ノ「うっ…」
それを避けられず、吹っ飛ばされ体制を崩すまたんき。まだまだモンクとしての腕は未熟なようだ。
ヽ(・∀ ・)ノ「くそー!やったなー!?」
( ^ω^)「ぐへっ!このお!」
ヽ(・∀ ・)ノ「おりゃー」
( ^ω^)「うわー」

ひたすら殴り合いを続ける両者。いつしか、二人の顔はアザだらけになっていた。


36 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:38:09.60 ID:vO3sqNVoO
平和だなwww

37 名前: ◆0q32MjEv.A :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:47:55.70 ID:UhWLST+D0
それからしばらくして。

('A`)「大変だブーン!」
突然扉が開き、ドクオが入ってきた。
(:::^ω(::)「ドクオ?」
ヽ(・∀:;・)ノ「このやろーよそ見すんじゃねーよ!」
ドクオに気を取られたブーンに、またんきの跳び蹴りが襲いかかる。
しかし…
川´・ω・`)「あら…いけない子ねぇ。ちょっとだけお姉さんが相手してあげるからおとなしくしてなさい」
ヽ(;・∀:;・)ノ「う、うわ…!何だよお前!」


38 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 00:52:25.55 ID:NyZsBsG20
またんきだとしまらねーwwwww


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