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( ^ω^)がFFの主人公になったようです
1 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:46:08.02 ID:MRlOJ4ia0
今日は第八話です

まとめサイト
ttp://boonsoldier.web.fc2.com/index.html

避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/6178/

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/21(金) 23:46:50.11 ID:YzRl/nWE0
ktkr

昨日は保守できなくてごめんね('A`)

3 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:48:37.99 ID:MRlOJ4ia0
主な登場人物まとめ

( ^ω^) ブーン(19)
普段は大学生。
携帯FF版をプレイ中になぜかFFの世界へ飛ばされ、光の戦士となる。
おとなしい性格だが、やるときゃやる。

('A`) ドクオ(18)
普段は最先端のファッションをキメる童貞。
ブーンと同じ大学に通っている。だが、FFの世界ではブーンを知らない。
職業は白魔術師で、パ〇ウェーブ信者みたいな格好をしている。
父を越す白魔導師になるべく、修行中。
真面目な性格の熱い男。英語でホットガイ。

4 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:49:58.84 ID:MRlOJ4ia0
( ゚∀゚) ジョルジュ長岡(21)
『サスケ盗賊団』の一員。
仲間への闘争心から、お宝を求め『きれいなお城や古い遺跡がある』南方へ旅立つ。
船が沈んだり、サスケから託された刀を海底に落としたり、ガーランド事件に巻き込まれたりと不運な男。

('( ゚∀゚∩ モツ煮(13)
ゴブリン。ジョルジュに脅され、無理やり仲間として同行させられることに。
性格はかなりチキンで、自分より強い者に「NO」と言えない。


5 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:51:57.96 ID:MRlOJ4ia0
(´・ω・`) ショボ(享年21)
元コーネリアの兵士。
セーラ姫が誘拐された際に、捜索隊の一員として参加。第二部隊の隊長を務めるも、ガーランドに惨殺される。
その後、ドクオの闘いっぷりに惚れ込み、ドクオの守護霊としてブーン達の旅に付いてくることになる。
自分のことをドクオのスタンドと言い張っているが、その存在のウザさは背後霊以外の何者でもない。

ξ )ξ ツン(17)
黒魔術師。
伝説と言われた魔女、マトーヤの孫にして、ダディの娘。
ドクオが絶賛するほどのすさまじい魔力を持つ。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/21(金) 23:52:54.19 ID:YzRl/nWE0
ツンが・・・怖いです。

7 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:52:58.18 ID:MRlOJ4ia0
またやっちまった。修正

(´・ω・`) ショボ(享年21)
元コーネリアの兵士。
セーラ姫が誘拐された際に、捜索隊の一員として参加。第二部隊の隊長を務めるも、ガーランドに惨殺される。
その後、ドクオの闘いっぷりに惚れ込み、ドクオの守護霊としてブーン達の旅に付いてくることになる。
自分のことをドクオのスタンドと言い張っているが、その存在のウザさは背後霊以外の何者でもない。

ξ゚听)ξ ツン(17)
黒魔術師。
伝説と言われた魔女、マトーヤの孫にして、ダディの娘。
ドクオが絶賛するほどのすさまじい魔力を持つ。


8 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:53:47.34 ID:MRlOJ4ia0
>>6
たまに失敗するが、気にしないでくれ

9 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:54:35.02 ID:MRlOJ4ia0
第八話


オーガC「お…お…」
オーガCは、しぶとくも再び我に返った。
体中斬りつけられ、心臓も貫かれ、喉を刺され、後頭部にナイフが刺さり、脳に傷がついた。

にもかかわらず、再び目を覚ましたのだ。


10 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:55:16.33 ID:MRlOJ4ia0

???「C…」

そしてCはふと、聞き覚えのある声を耳にした。
オーガC「な…なぜ…ここに…?」
聞き覚えのある、どころではない。上司であり、群の長を勤める男の声。
尊敬と忠誠、時には畏怖さえもを感じるこの声。

オーガC「チーフ…」


11 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:58:02.34 ID:MRlOJ4ia0
   ' , \、 、|       ヽ   l / /    ヽ,   / /  /
  ``ヽ  ヽヽ! ,      ヽ  i/ , '     !/ /  /
  、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、   ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´   /__
  、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
 ヽ\`` l l^ヽ,',  ',  oヽ`、} レ/o   ,'  〉"^l//'´/
   \、 l l r' ',  ー―‐",`ー´`ー―‐'  //_',/_,. -;ァ
    ,.ゝ-\ー、 ','"""""  ノ_ ゛゛゛゛` /'_j /  /
    ``,ゝ-ゝ、_',      _____,    /-/_/
     ´ ̄``ー,ヘ    `====    /=''"´
          ,'、 `ヽ、,:' -‐-  , '``>、
         ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-
  ,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::
  :::::::::ヽニ二ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/二二ニ〃:::::::::::

某ナメクジ星人の様な緑色の肌。他のオーガ達より一まわりも二まわりも小さな体格。ツンツンに逆立った髪型に、M字型に禿げたおでこ。
そして、彼から発せられる威圧感と存在感は、小者臭が漂う他のオーガとは比べ物にならない。


12 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:59:04.79 ID:MRlOJ4ia0
オーガチーフは続けて喋った。
チーフ「ふん。随分と手ひどくやられたな。どこの誰にやられた?」
オーガC「に…人間…だ…。人…間…如きに…やられちまった…」
チーフ「何?人間…だと?」
オーガC「ああ…。仲間…も…あっさりやら…れち…まった…。ありゃ普通…の人間…じゃねぇ…もし…かしたら…伝説…の…」
チーフ「……。ふん、下らん。ほれ」
チーフはしゃがみ込み、Cに手を差し伸べた。Cは何の疑いもなくその手を握った。
オーガC「す、すまねぇなチーフ…」

だが…

13 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/21(金) 23:59:51.33 ID:MRlOJ4ia0
チーフ「フフ…なあに……ふん!」
突然、チーフはその腕を思い切り引っ張った。
腕は、ブチブチ・ブキベキと耳障りな音をたてながらCの胴体から離れた。
Cは、右肩を左手で押さえながら、声にならない悲鳴を上げた。
オーガC「お……?!チ…な、何を…!や、やめ…」
チーフは千切った腕を振りかぶった。

チーフ「動けない仲間など必要ない」

そして、Cの頭を目掛け振り下ろした。
一瞬の風切り音と共に、Cの腕と頭は粉々に砕けた。そして、そこには頭のないオーガCの死体だけが残った

14 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:00:23.40 ID:cP9zAwPj0

チーフ「ふん。人間…か」

チーフは手の中に残っているCの残骸を捨てると、独り言を呟き始めた。
チーフ「ふふ…いい口実ができたな。人間どもに報復をするための…な。
    楽しみだ。骨のある者と戦えるかも知れん…。伝説の光の戦士…か。ふふふ…」
微かな笑い声をたてながら、チーフは闇へと消えていった。

やがて、血と肉の臭いにつられたウルフやその他の魔物達がどこからともなくやって来て、オーガの死体を骨まで残らずきれいさっぱり食べてしまった。


15 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:01:46.76 ID:cP9zAwPj0


('(;∀∩「ふう…ここまでにげれば…」
話は数時間ほど前、ブーン達がツンの住む洞窟へ向かっていた頃の時間まで遡る。

モツ煮はジョルジュの下からスキをみて逃げ出し、一分ほど全力で走り続けた。
辺りは真っ暗であったが、野生育ちで夜目がきくモツ煮には大した障害ではなかった。
そしてようやく落ち着くと、ちょうど都合良く切り株があったため、モツ煮は一度大きく深呼吸してからそこに腰掛けた。

この時のモツ煮の心境は、ジョルジュから逃げられたことによる安心感ではなかった。
むしろ、自己嫌悪の念が彼を支配しつつあった。

('( ∀∩(はあ…まただ。またにげちゃった…このままおいらは、こうやってにげつづけるいっしょうをおくるのかな…)
この時、モツ煮は今までの人生を振り返っていた。


16 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:04:04.14 ID:cP9zAwPj0


('(#゚∀゚∩「おいもつに、なにやってんだよ。はやくこい!」
('(;゚∀゚∩「ひい!ごめんなさい!」

モツ煮は14年前にこの大陸で生まれ、以来、ゴブリンの群れの一員として生活してきた。

('(#゚∀゚∩「ほら、かりのしたくはできたのか?はやくしろ!」
('(;゚∀゚∩「はわわ…ちょ、ちょっと待って…」

ゴブリン達は自らの縄張りに各々の自宅である縦穴式住居を築き、その集落を拠点に野生の動物を狩ったり、
森の野草や木の実、果物を採取しながら生活をしており、我々人間の先祖、縄文人とほぼ同様の生活をしている。


17 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:05:21.92 ID:cP9zAwPj0
('(#゚∀゚∩「ははっ、きょうはことしいちばんのしゅうかくだ!もつに、おまえのおかげだ!」
('(;゚∀゚∩「うん!」

狩りにおいてのモツ煮の判断と指示はとても的確で、その正確さは大人さえも舌を巻くほどだった。
実際、モツ煮は知能指数が120を越える天才であり、それは知能の低いゴブリンの中では群を抜いた数字であった。
当然ながら、本人も周りの者も、その数字を知る余地はないのだが。


この頃が、モツ煮…いや、ゴブリン達がもっとも幸せな時期だった。


('(#∀∩「…ってわけなんだけど、いいほうほうはないかな?」
人間A「んー…もっとこれをこうしたらどうかな?」
('(#∀∩「おう、なるほど!ありがとさん。たすかったよ」
人間A「礼にゃ及ばないよ。また困ったらいつでも呼んでよ」

また、かつて彼らは人間を襲うことは決してなく、
むしろ高い知能を持った人間を尊敬の対象とし、時には助け合いをしたりもした。


18 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:06:22.46 ID:cP9zAwPj0
しかし…時は流れ、歯車は狂い始める。


('(*゚∀゚∩「おかえりなさいあなた。どうでした?」
('(#゚∀゚∩「だめだ…きょうもうさぎいっぴきだけだ…。そっちはどうだ?」
('(*゚∀゚∩「だめ…。まいとしおなじばしょにはえてたさんさいも、ことしはどこにもないの…。
      きのみがちょっぴりひろえただけ…」
('(#゚∀゚∩「そうか…」

ここ数年の異常気象により野生の動物は激減し、大地は腐り、植物は枯れ、彼らの食料の確保率は激減した。

('(#゚∀゚∩「われわれもここをすてて、たびにでねばならんかもな…」

飢え死にをする者は年々増え、集落を捨てて食料を求めて旅に出た群れもあった。


19 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:06:57.83 ID:cP9zAwPj0
ゴブリン達は危惧した。このままでは自分達は絶滅してしまう、と。


そこで彼らが目につけたのは人間だった。

異常な気象になっても安定した食料を確保し、なおも個体数を増やし続ける人間達。
彼らは、その人間を食料にしようと考えたのである。


そして彼らは、旅人を襲っては肉を食らう、を繰り返すようになった。


20 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:08:07.49 ID:cP9zAwPj0
('(゚∀゚∩「はいよ、これがきょうのぶん」
男「…おいおい、たったこれだけかよ。これじゃ牛一匹にも満たねぇぞ」

やがて、ゴブリンやその他の魔物の暴走の噂は人間の間に広がり、旅人は年々減っていくのだった。
その過程において、その噂に目をつけた一人の男がいた。
その男は、魔物の中で最も非力で、かつ知能を持ったゴブリンと契約し、旅人から奪った金品を食料と取り引きする事を考えた。
旅をする人間は、大抵は多額の金を持ち歩いている。男はそこに目をつけたのだった。




21 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:08:41.25 ID:cP9zAwPj0
('(゚∀゚∩「そこをなんとかたのむよ…」
男「そうはいかねぇなぁ。こっちも危ねぇ橋渡ってるんだ。
  でもお前さん達がそれじゃあしょうがねぇ。今日の話はナシだ」
('(゚∀゚∩「ま、まって!もうすこしだすからさ、たのむよ!」
男「へへへ…あるんじゃねえかよ。ったく、持ってるんだったらさっさと出せや。これで全部か?」


取引は大成功。男はかなりの利益を得ることに成功したらしい。
もっとも、ゴブリンは年を重ねるごとに凶暴化し、やがてこの男もゴブリンの食料になってしまったらしいが。


22 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:09:24.84 ID:cP9zAwPj0
ゴブリン達の凶暴化は進む一方。止まる気配を見せない。

('(゚∀゚∩「いけー!にんげんをやっつけろー!にくをよこせー!」
ゴブリン達「うおおおお!」

人間B「チッ…まぁた性懲りもなく来やがったよ。おい、闘いの準備だ」
人間C「へいへい…。ったくめんどくさいねぇ」


ゴブリン達はついに、食料を求めて人間の里を襲うようになるのだった。

しかし

ゴブリン達「うわー」
('(゚∀゚∩「く、くそ!てったい!てったいだー!」


知能が低く、突撃しか能のないゴブリン達が人間に敵うはずもない。
里を襲撃する度にゴブリン達は返り討ちにあい、撤退するのだった。

白星は、ゼロ。黒星だけが積み重なる日々。


23 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:10:05.39 ID:cP9zAwPj0
ゴブリン達「すすめー!にんげんをころせー!」
('(;゚∀゚∩「……」

そんな中、モツ煮も闘いに参加し、幾度となく人間と闘った。


しかし、人一倍臆病であり、温和で暴力が嫌いな性格であるモツ煮は、毎回必ず真っ先に逃げ出すのだった。



24 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:11:32.20 ID:cP9zAwPj0
ある日、彼はふと考えた。
自分はいつも、脅威又は恐怖を感じると何も考えずに真っ先に逃げてしまう。
仲間達は人間と闘い、命を落としているのに、自分はこのままでいいのだろうか。
いや、そもそも人間と闘う必要はあるのか、他に方法はないのか、と。

モツ煮はこの二つの考えのジレンマに悩まされた。
しかし、他者にNOと言えない性格ゆえ、その次も、またその次もモツ煮は闘いに参加し、真っ先に逃げ出すのだった。
そして、その度にジレンマに悩まされる日々。

やがて、彼の心の中に『どんな状況であれ逃げることは良くないことだ』という偏った考えが生まれた。


25 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:12:22.68 ID:cP9zAwPj0
そして現在。モツ煮は再び逃げ出した。『ジョルジュ』という脅威から逃げ出したのだ。
彼の心の中は自己嫌悪の感が渦巻いていた。


('(;゚∀゚∩(これからどうしよう…むれにもどるのもいやになっちゃった…)


その時。

???「おい」
('(;゚∀゚∩「はわわっ!!」
後ろから声が聞こえてきた。もう追いつかれてしまったのだろうか。
モツ煮は驚いて振り向いた。


26 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:14:41.43 ID:cP9zAwPj0
              |ヽ
             ,ヘノ:::::ヽ
           /:::::::::::::::::ヽ
        /| /::::::::::::::::::::::::::ゝ
       /::::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::〉/!
       |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://|
       |::::::::::::::;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
      |\:::::::::/  `、::::::::/ ヽ:::::::::::::::|
      ヽ:::::::::/    !::::/   !:::::::::::/  
      \::::::::>    V     <,,
         ヽ「`|〒=。,_;' 。  |   
        ‐ゝ、!  ̄",└≡=ナ  
         `∧  i=`==、 ∧´    
―┬─┬―i⌒/  \ー='/ ヽ⌒i―┬─┬─┬―
  !   !  |  | |.  ハ`ー'´ハ  | |  |  !   !   !

チーフ「貴様。ここはオーガの縄張りだ。ここで何をやっている」

声の主はジョルジュではなかった。
いや、ジョルジュならばまだ良かった。
モツ煮もこの男の噂だけは聞いていた。緑色の肌に見事なまでのMっ禿。
この辺りのオーガ達を統率する、オーガチーフがそこにいたのだから。


27 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:19:53.27 ID:cP9zAwPj0
モツ煮の顔はみるみる青くなった。

('(;゚∀゚∩「あ…あわわわ…い…いや…その…なんていいますか…
     てぽどんをはっしゃしたしょうぐんさまのこころいきをみとめたちゅうごくのいんぼうといいますか…のむひょんのいんもううめぇといいますか…きたちょうせんよりみなみちょうせんをどうにかすべきといいますか…」
あまりに動揺したため、モツ煮は意味不明な言葉を口走った。
チーフはそれらを無視し、モツ煮に近寄った。
チーフ「ゴブリンとオーガの間に結ばれている協定は知っているな?」
('(;゚∀゚∩「……」


28 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:20:31.75 ID:cP9zAwPj0
モツ煮はそれを知っていた。いや、知らぬ筈がなかった。長年、ゴブリン達はオーガに様々な搾取をされ、それでいて理不尽な協定を結ばされてきたのだから。
ゴブリン達の危機は、オーガも一役買っているのだった。

チーフ「我々の縄張りに一歩でも入った場合、有無を言わず死刑ってことをな」

チーフはゆっくりと近づいてくる。圧倒的な威圧感を放ちながら。
('(;゚∀゚∩(ひ…ひいい…!に…逃げなきゃ…いや…でも逃げちゃ…でも逃げないと…)
先ほどの出来事もあって、一瞬、モツ煮の心の中に、逃げることへの葛藤が生まれた。
そのため、さっさと逃げればよいものを、その場に釘付けになってしまったのだった。

チーフの右足が唸りをあげた。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/22(土) 00:21:14.51 ID:7P241SUa0
VIPPERが馬鹿にされてるお!!突撃だお!!

1000までいったらおっぱいうp
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/mmominor/1151814981/

518 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/20(木) 15:31:59 ID:Se+X3Qy+
おまえらVIPPERなんだろ?だからこんなにウザいんだ死ねや


30 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:21:32.93 ID:cP9zAwPj0

('(;゚∀゚∩「ぎゃっ!」

大きく吹っ飛ばされるモツ煮。木に激突し、大量の血反吐を吐いた。
だが、運良く急所をはずし、虫の息ながらも命を繋いでいた。
('(;゚∀゚∩「あ…がが…」
チーフ「ふん…まだ生きているか…」
チーフはゆっくりとモツ煮に近寄った。



その時である。


31 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:22:47.59 ID:cP9zAwPj0
チーフ「!?」
一瞬、後方からヒュッと風を切る音が聞こえてきた。チーフはその音に反応し、振り向くことなくとっさにしゃがみ込んだ。

同時に、カツッ!という音。チーフの正面の木にはナイフが突き刺さっていた。

( ゚∀゚)「チッ…避けられたか」

('(;゚∀゚∩(このこえは…)
モツ煮が覚えているのはそこまでだった。血を失ったことにより意識が混濁し、意識を失った。


32 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:24:10.04 ID:cP9zAwPj0
( ゚∀゚)「ったく…探したぜ」
言うまでもなく、ナイフを投げたのはジョルジュである。
ここら一帯はオーガの縄張りと知り、モツ煮を心配した彼は、ブーン達をそっちのけでモツ煮を助けに来たのだった。

チーフは意外そうな顔をした。
チーフ「ほう、ナイフを投げたのは貴様か。人間にしてはやるみたいだな」
( ゚∀゚)「へっ、そりゃどーも」
ジョルジュはそう言うと、背負った袋を下ろし、そこから数本のナイフを取り出した。


33 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:24:47.59 ID:cP9zAwPj0
( ゚∀゚)「それよりてめえよ、俺の舎弟をかわいがってくれたみてぇだな」
そして、ナイフを両手のそれぞれの指の間に挟み、そのまま拳を握った。
( ゚∀゚)「お礼をしなきゃな。遠慮はいらねぇぜ」

この言葉を発した次の瞬間。
( ゚∀゚)「受け取ってくれやッ!」
ジョルジュは気合いと同時に、両手のナイフを全てチーフを目掛けて投げた。

一瞬の、いくつもの風切り音。そして…


34 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:26:02.42 ID:cP9zAwPj0
チーフ「む……」
チーフが避ける間もなく、ナイフは全て命中した。眉間、心臓、股間――つまり急所、その他ありとあらゆる場所に深々と突き刺さった。
( ゚∀゚)「よっしビンゴォ!さすが俺だぜ!」
チーフ「ぐ…お…」
( ゚∀゚)「へっ。ざまあ見ろってんだ」
ジョルジュは悶絶するチーフを後目に、モツ煮の側に近寄った。
( ゚∀゚)「さて、またあいつらを探さねぇとな。ほれモツ煮、起きな。ポーション飲ませてやっからよ」


チーフ「ぐ……くそったれええええええ!!!
















    なんちゃって」


35 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:28:04.02 ID:cP9zAwPj0
( ゚∀゚)「…え?」

ジョルジュはゆっくりと振り向いた。

彼は信じることができなかった。チーフが、何事もなかったかのように平然と立っていたのだから。

チーフ「ふん。このちゃちなナイフ如きで、この俺様が死ぬとでも思ったか?バカめ…」
(;゚∀゚)「な…何…?」
チーフ「覚えておけ。我々は頭や心臓に穴が開いたぐらいでは死なん、とな」

(;゚∀゚)「……」

この時、ジョルジュは理解した。
チーフは、ナイフを避け『られなかった』のではなく、避け『なかった』のだということを。
ジョルジュに動揺と恐怖を与えるため、あえて全てのナイフその身に受けたのだ、ということを。


36 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:28:57.35 ID:cP9zAwPj0
ジョルジュは恐怖こそ感じなかったものの、動揺の念を強く感じ、それは顔にはっきりと表れていた。
(;゚∀゚)「う…ぐ…」
チーフ「この中で唯一、痛いと思えるのは股間だけだ。子供が作れない体になったら、どう責任を取るつもりだったんだ?」
チーフは股間からナイフを引き抜いた。男ならとても見ていられない光景である。
そして
チーフ「たッ!」

今度は、チーフがジョルジュに向かってナイフを投げつけた。


37 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:29:49.43 ID:cP9zAwPj0
(;゚∀゚)「!!」
チーフ「ん?外したか…まあいい」
どうやら、チーフはジョルジュの股間を狙ったらしい。
しかしそれはわずかに逸れ、ジョルジュの左下腹部に突き刺さった。

(;゚∀゚)「ぐおっ……!」

ジョルジュは腹を押さえながら声をあげた。
チーフ「ふん…。何というもろい民族だ…はっ!」
チーフは気合いの声をあげた。


38 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:33:04.23 ID:cP9zAwPj0
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              / 〉  :::::\        \       _ /   \     /| /  / ̄ ̄ ̄\


同時に、体中が筋肉で盛り上がり、刺さったナイフが全て抜け落ちた。

39 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:34:01.24 ID:cP9zAwPj0
(;∀)(こ…こいつはやべぇ……に…逃げねぇと…)


( ∀)「あーあだめだめ」
ジョルジュはしゃがみ込み、降参の意志を示した。
( ∀)「こりゃ勝てねえや。無駄無駄。ひと思いにやっちまってくれや」
チーフ「ふん、あきらめたか…。じゃあ死ね!」
チーフの体中からはドボドボと血が溢れているが、そんなことは全くのお構いなしといった様子で迫ってくる。
ジョルジュは観念する表情を作りながら、悟られぬように地面の土を両手に握りしめた。


40 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:35:03.83 ID:cP9zAwPj0
チーフ「ビックバンアタック!」
( ゚∀゚)「そらっ!」
ジョルジュは、握っていた土をチーフの目に向けて思い切り投げつけた。
チーフが何か叫んでいたが、とりあえずそれは無視することにした。
チーフ「ぐ…貴様…」
(;゚∀゚)「よっしゃ成功!今だ!」
チーフは両目を押さえている。
ジョルジュは気絶しているモツ煮を抱き抱え、全速力で逃げ出した。


チーフ「…ふん。まぁいい…」
チーフはようやく目を開けると、ジョルジュが走り去っていった方向を見た。
チーフ「んっ!」
そして、チーフは体中に軽く力を込めた。
すると、パックリ開いていた傷口が全て塞がり、溢れだしていた血はピタリと止まった。


41 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:35:47.94 ID:cP9zAwPj0
ジョルジュはとにかく走った。何も考えずにひたすら走った。
何度も木にぶつかり、根に足をとられて派手に転んだ。
だが、それでも彼は走り続けた。
(;∀)「ハァ…ハァ…ハァ」
チーフは追ってこない様だ。それでも、ジョルジュは走り続ける。
(;∀)「ハァ…ハァ…ぐ…クソ…!血が…血が止まらねぇ…!」
それから五分ほど走り、ジョルジュはゆっくりと足を止めた。
そして、その場に倒れ込んだ。出血の量がおびただしい。体力の限界であった。
真っ黒な視界が、徐々に真っ白に変わっていく。

(;-∀-)「はぁ…はぁ……………うぅ……」




 
やがて日が昇り、朝がやってきた…


42 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:37:35.14 ID:cP9zAwPj0
〜マトーヤの洞窟前〜

雀の鳴き声が響き渡る早朝。
マトーヤとほっちゃんが、玄関先でブーン達を見送ろうとしていた。

( ^ω^)「お世話になりましたお」
マトーヤ「いやいや、いいんだよ。もし、また近くに来ることがあったらいつでも寄ってっておくれ」
ξ゚听)ξ「おばあちゃん…」
マトーヤ「ツンや…。気を付けるんだよ。無理をするんじゃないよ」
ξ゚听)ξ「うん!待っててね。絶対に帰ってくるから」
ホウキ「マトーヤサマノコトハゴシンパナク。ワタシガセキニンヲモッテオセワイタシマス」
ξ゚听)ξ「うん。よろしく頼むわね」


43 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:38:21.17 ID:cP9zAwPj0
( ^ω^)「それじゃ、プラボカへ向けて出発だお!」
(´・ω・`)「さーいえっさー」
ξ;゚听)ξ「きゃあっ!」
ξ#゚听)ξ「ふざけないで馬鹿!」
(´・ω・`)「HAHAHAこやつめ!」
('A`)「ったく…。ほら、行くぜ」
(´・ω・`)「ちょっとー。私を置いていくなんてサイテーチョベリバって感じぃ〜」
ξ;゚听)ξ「古っ!!」


マトーヤ「ふふふ…元気がいいねぇ。あの子達ならきっと……」


44 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:39:38.09 ID:cP9zAwPj0


それから数時間。


マトーヤの洞窟を離れ、ブーン達は相変わらず森の中を歩いていた。まだまだ、木々が途切れる様子はない。

( ^ω^)「まったく広い森だお」
ブーンは少しウンザリしながら言った。
('A`)「ああ、全くだな」
ξ゚听)ξ「あと二時間くらいかしら。もう少しよ」
( ^ω^)「ツンはプラボカには行ったことあるのかお?」
ξ゚听)ξ「ええ。買い出しに何度か行ったことがあるわ。きれいな町よ」


45 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:40:27.11 ID:cP9zAwPj0

( ^ω^)「……?」
ふと、ブーンは足を止めた。
('A`)「どうした?」
( ^ω^)「いや…今、一瞬血の臭いがしたような…」
ξ゚听)ξ「そう?私には何も臭わないけど」
('A`)「いや、俺も感じた。動物の血だと思うが…」


46 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:41:27.62 ID:cP9zAwPj0
( ^ω^)「…お!」
その時、ブーンの目に倒れている二つの人影が映った。
微妙に見覚えのある服装だ。
( ^ω^)「…」
('A`)「…!あいつは」
ξ゚听)「?」
('A`)「ブーン!あいつだ!あの時の…」

( ^ω^)「……」

ブーンは走って近寄り、ジョルジュの傷の具合を看た。
(;^ω^)「やばい出血だお…ドクオ、魔法を…」
('A`)「ああ…」
ドクオはジョルジュに手をかざし、回復魔法を施した。
傷はみるみるうちに塞がったが、目を覚ます様子は一向にない。


47 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:42:44.82 ID:cP9zAwPj0
( ^ω^)「これならどうだお…」
ブーンはポーションを取り出した。
そしてジョルジュの口をこじ開け、無理矢理流し込んだ。
(;'A`)「おいおい…それはやりすぎじゃ…」

(;゚∀゚)「ごほっごほっ!おええ」

( ^ω^)「おお!目を覚ましたお!」
('A`)「ほっ。おい、大丈夫かあんた」
( ゚∀゚)「………むん…?………てめぇらは…」


48 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:44:20.59 ID:cP9zAwPj0
ジョルジュ上半身を起こし、ブーンとドクオを凝視した。
彼はまだ状況を把握しきれていない様子だった。だが、ブーン達の説明を受け、徐々に理解していった。

( ゚∀゚)「そうか…あんたらが俺を助けてくれたのか……そうだ!モツ煮は?あいつはどこに…?」
( ^ω^)「もつに?」
( ゚∀゚)「俺の舎弟だ…。俺の近くもう一人倒れてなかったか?」
('A`)「まさか、こいつか?」
ドクオは、すぐ側に倒れているゴブリンを指差した。
('A`)「…ゴブリンだぞ。こいつがあんたの?」
( ゚∀゚)「ああそうだ…。頼む、こいつにも魔法をかけてやってくれねぇか…?悪い奴じゃねぇ。保証する…」
('A`)「…よし、わかった」


49 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:45:10.05 ID:cP9zAwPj0
('(;゚∀゚∩「…あれ?ここは…?」
しばらくした後、モツ煮は目を覚ました。
ジョルジュは嬉しそうにモツ煮の手を取った。
( ゚∀゚)「おお!目を覚ましたか!良かった良かった!」
('(;゚∀゚∩「……」

( -∀-)「ハハッ、ありがとな…。ほんと『感謝』以外の言葉が見つからねぇ。俺らはあんたらを襲おうとしたってのによ…」
( ^ω^)「?」


50 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:45:51.15 ID:cP9zAwPj0
ジョルジュは今までの経緯を語り始めた。
カオス神殿でのこと…ブーンの持つクリスタルを狙って、二人をストーキングしていたこと…オーガチーフに襲われていたモツ煮を助け、自身も傷を負い、ここまで逃げてから気を失ったこと…。

( ^ω^)「…」
('A`)「…」

二人はジョルジュの話を黙って聞いていたが、やがて話は終わると、ブーンは口を開いた。


51 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:47:42.13 ID:cP9zAwPj0

( ^ω^)「僕達の仲間にならないかお?」

( ゚∀゚)「…え?」

ブーンの予想外の発言に、ジョルジュは目を丸くした。
('A`)「俺も賛成だ。俺らを尾けた理由はどうあれ、結果的に俺らはあんたに二回も助けられた。
   あんたの力を借りたい。俺もショボも大歓迎だ」
(´・ω・`)「いいえ、私もトムです」
( ゚∀゚)(トム?)「で、でもよ、俺なんかを仲間にしたら、いつかあんたらを襲うかもしれねぇぜ?」
( ^ω^)「僕らはあなたを信じるお。どうするお?」
( ゚∀゚)「……」


( ゚∀゚)(仲間…か)
( ゚∀゚)(悪くねぇ。恩返しもしたいし、こいつらと一緒に世界を回れば、珍しいお宝が手に入るかもしれねぇ)
( ゚∀゚)(でも…)


52 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:49:36.07 ID:cP9zAwPj0
ジョルジュは少し考えた後、やがて、こう切り出した。

( ゚∀゚)「いや、やっぱり遠慮しとく」

( ^ω^)「……」
( ゚∀゚)「所詮、俺は盗賊だ。太陽の下で堂々と歩くことは出来ねぇ」
('A`)「……」
( ゚∀゚)「俺はあんたらみたいな正義の人と同行する資格はねぇ。モツ煮とどっかに去……」

その時。

ξ゚听)ξ「ちょっと、さっきからなに勝手話を進めてんのよ。私は蚊帳の外なわけ?」

話に、ツンが割り込んできた。

この時、ジョルジュは初めてツンの存在に気がついたのだった。


53 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:50:32.51 ID:cP9zAwPj0
( ゚∀゚)「っ……」
ξ゚听)ξ「?」



(*゚∀゚)「ズキュウウウウウウウウン!」



その時、ジョルジュの体中に電流が走った。
ジョルジュの脳の中に住む様々なジョルジュ達は、バーで酒を酌み交わすのをやめ、モニターに釘付けになったという。


54 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:51:21.90 ID:cP9zAwPj0
〜ジョルジュの脳内 『BAR OPPAI』〜

( ゚∀゚)A「あの素敵な女性は誰なんだい?」
( ゚∀゚)B「光の戦士様が連れてきた黒魔術師らしいわ!」
( ゚∀゚)C「オゥ、ホットオッパイ!」
( ゚∀゚)D「ちなみに君はおっぱい星人かい?違うのか。残念だ」
( ゚∀゚)E「おっぱい!おっぱい!」
( ゚∀゚)F「服の上からでもわかるぞ…。大きくも小さくもなく…そして形も素晴らしい絶妙なおっぱい…」
( ゚∀゚)G「え、そうか?俺の好みではないけどなぁ」


( ゚∀゚)ALL「…………何だと?」


その後、ジョルジュGが他のジョルジュ達全員にタコ殴りにされたことは言うまでもない……。


55 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:52:10.48 ID:cP9zAwPj0
そして現実(?)の世界。

( ゚∀゚)「………」
( ^ω^)「どうしたお?」

( ゚∀゚)「ブーンさん!あなたを兄貴と呼ばせて下せぇ!!」
突然、ジョルジュは後ろに大きく一歩下がり、ブーンに深々とおじぎをした。
ξ;゚听)ξ「???」
(;^ω^)「???」
(;'A`)「???」
('(;゚∀゚∩「???」
突然のジョルジュの態度の変化に、その場にいた全員が呆気にとられた。


56 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:53:02.72 ID:cP9zAwPj0

そしてジョルジュは正座し、更に両手を地面に付けた。
( ゚∀゚)「兄貴の心遣い、とてもありがたく思います!是非とも恩返しをさせて下さい!
   この俺をあなた様の旅に同行させていただけないでしょうか!?きっと役に立ってみせます!!」
ジョルジュは深々と頭を下げ、額を地面に擦りつけた。
(;^ω^)「え?いや、それは僕からお願いしたんだけど…」
( ゚∀゚)「ほれモツ煮!お前も頭を下げろ!」
('(;゚∀゚∩「え?ちょ、いたたたた…」
(;^ω^)「わ、わかったから頭を上げてお!」


57 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:54:16.94 ID:cP9zAwPj0


そんなこんなで、結局、ジョルジュはブーン達の仲間として、旅に同行するのであった。
モツ煮も半ば強制ではあるが、ブーン達に仲間入りすることになるのだった。

( ゚∀゚)「姐さん!荷物をお持ちしますぜ!」
ξ )「あら、ありがと」

('( ゚∀゚∩(……)
しかし、昨夜のことをきっかけに、彼の心の中にジョルジュへの脅威は無くなりつつあった。


( ゚∀゚)(絶っっっ対にツンさんを俺のものにしてみせるぜ!!そんで、アジトへ一緒に帰るんだ!!)
('(;゚∀゚∩(あうう…またわけがわからないことに…)
(´・ω・`)(こいつとは気が合いそうだ……!)


第八話 終


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/22(土) 00:56:18.32 ID:DgRO999i0
またツンの目がNEEEEEEEEEEE!!!

59 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:57:54.90 ID:cP9zAwPj0
これで第八話は終わりです。

今回は無理やりな展開が多いですが、そこら辺を気にしたら負けかなって思います。


それとまとめさん、目の修正ありがとうございました。

では、また次回ノシ

60 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/07/22(土) 00:59:15.29 ID:cP9zAwPj0
>>58
こやつめハハハ!

orz

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/22(土) 01:13:22.86 ID:DgRO999i0
おkwwwwwドマスwww

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/22(土) 01:24:40.62 ID:28FBeWo+0
途中のジョルジュの目がないのはあれでいいんかな?w
とにかく乙ーw
ゴブリンの独自解釈が面白かった


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